肥溜めも

面白くないです

0904

絡新婦の理

よみおわったーーーー!!序盤なかなか読み進められなくて1巻と2巻に間があいてしまった。よくないね。鳥あたまだからすっかり記憶なくしましたワ。

ネタバレ感想書きます。いうてもわかってないからアホみたいな覚書(覚えてられてない)になるけど。

 

 

いやあ、ぜんっっぜんわかんない!!茜の父親結局わからなすぎてググった。それでもわかんないから驚きましたわアタクシ。作中でうるさいくらい織作の血筋がどうこう言っていたから、てっきり茜が織作でそこに呪いがあったのかと思ったけど、茜が織作であるかどうかは重要でないのね。

平野、川島兄弟、の三人が目潰し犯の重要参考人として度々なまえが挙がるけれど、登場シーンはほとんどない。そのおかげでこの三人についてつかめてない。とくに川島喜市。なまえと生い立ちだけじゃ人間覚えられないからコイツラもうちょっと扱いどうにかできなかった!?って感じ。馬鹿に優しくして。

めちゃくちゃフェミニズムについて言及されるんだけど、それが度々ツイッターで見かけるような話が多くてびっくりした。これ本当に1996年に出された本!?私の年齢による興味の移行のせいなのか知らないけどハタチすぎるまでミサンドリーの女性の主張を読んだことがなかったのね。で、最近、っていってもここ2~3年だけどよく目にするようになって、共感する部分もあるにはあるけど、結構過激だなって個人的に思っていたんですよ。その近年ネットで見かける意見と、作中の葵や美江の意見に似通ったものを感じてびっくりしたわけで。もちろん、みんながみんなこういう意見とは思わないし、作中彼女らが掲げてるフェミニズムと現実で見かけたフェミニズムが同一とは思わないけど、言葉尻をとらえて突っかかるほどに、社会に対してひどく憤慨している様子とか、「あー見覚えが…」って気持ちになった。それに対する京極堂の受け答えも私的にはぐうの音も出ない感じ。これを1996年に書いたの本当にすごくない!?(二度目)エロいことは悪いことではないが、目的、手段、区別をつけなくてはいけない(戒め)

私的に織作碧、かなりツボに入った子だった。ああいう、思春期に自分の存在、世界が壊れてしまって周囲を恨み、すべてを巻き込んで破滅する少女だいすき。映画「渇き。」の小松菜奈とかそういう感じ(キャストで呼ぶな)。最高。眉目秀麗文武両道品行方正、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、そんな姿に大人たちは騙されてみんな言うことを聞く、それがおかしくてたまらない。世間を馬鹿にした少女…サイコ~。性癖に響くラストだったのは、それはそれとして、京極堂の手によって憑物をおとされて、それから先、贖罪を抱えて歩む人生もあったかもしれないと思うと悲しくてやりきれないね。まあ蜘蛛の巣からは逃れられない、台本通りに役者は踊る、って再三書かれてたから死ぬだろうとは思ったけど。

冒頭がエピローグの形式はキノの旅で慣れてたけど、織作姉妹揃ったところで口調とか勘とかで蜘蛛が誰かは察したよ。ていうか百鬼夜行シリーズに出てくる深窓の令嬢的な女性はみんな魔性をもってるから察した。碧もしかり。でも葵が平野と出会って恋していたのは全く気づかなかった。ちょっとキュンときてしまった。ああいう、理屈ではどうにもならない恋愛に振り回されて苦しむ姿…好きなんだ。

 

あなたの本性はこの男が今云い中てた通りだ。あなたは謹厳実直な人だ。雄々しくあれ、逞しくあれと云う戦前の教育を真に受けて、そのまま何も疑わずに生きて来た。だからあなたは自分の中に多く存在する女性性を黙殺した。それでもそれは消えなかった。女になりたくともなれぬあなたは、卑しく己を貶めることをしてそれに代えた。

(中略)

あなたは本当の自分を隠蔽することに長年執心して来た。女性性を覆い隠し、世間にそれを気づかせぬために、多くの方法を習得した。態度、習慣、嗜好、そして言葉。あなたは真実のあなたを糊塗するために多くの言葉を費やさねばならなかった。だからこそあなたは、言葉が通じないことから来る恐怖感を、誰よりも強く感じた。言葉と云う衣を剥してしまえば、あなたは恥ずべき男―劣等者でしかなかった―

 杉浦に対して京極堂が言った言葉を引用したんだけど、なんかもうめっちゃ「ウワアアア…」ってなってしまった。コンプレックスに対して自分を責め取り繕って、貶めることで自分の中でつじつまを合わせようとする姿にシンパシー抱いてしまって。その態度こそ女性を貶めている(要約)って京極堂は指摘するんだけど、それも「ウワアアアアア」って。

つらい(唐突に現れた現実を直視できず言葉を失ったオタクが絞り出した一言)

 

まあ感想の中身のなさ見ればわかるだろうけどわかってない!!!人様の感想みてもわかってない!!!読み返してないけど塗仏の宴読みたい!!!!どうしようかな~