肥溜めも

面白くないです

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2020年6月4日にnoteにて投稿した記事を転載。


 私には私というものがない。他人が書いた文章と、絵と、つぶやきと、吸収して飲み込んだものを私だと思いこんで生きている。食べるものが変わると私という形も変わる。一ヶ月前まで、はっきりと自分自身であると認識していたものが、全く違う知らないなにかに見える。鏡を見ると面影はあれど、違う私がいる。価値観が変わる、意識が変わる、意見が変わる。たったひとつ、確固として信じられる、私は私を信じられないという事実だけが、変わってしまった私を自分であると認識させてくれる。
 過去に記録したもの、誰かに話したこと、知れば知るほど私がいない。