0519
<とりとめのない話>
理由が欲しくてチケット応募して当たればいいと祈ったけど、当たったら当たったですごく先の話で「わからない」って言われてしまいそうで誘えないな。とりあえず明日考えよう。
朝、いちばんに開くニュースアプリがキナリノではなく、ねとらぼ。お気に入りのブランドもない。何かに熱く語れるほどの情熱もない。生きるために生きていたくなくて、好きのために生きていたいと願ってい生きてきたのに、結局なにも残っていなくて何にもなれずボヤケたまま死んでいくのかと怯えている。せめて日々をきちんと生きていければいいのに、取り繕って出来上がった"ていねいな暮らし"はハリボテですぐ破綻する。気がつくと期限切れのクーポンやいらないのに作ってしまったポイントカード、使い所がわからず、たまっていく試供品まみれ。いらないものに囲まれて私もいらないものになっていく。薄く広がった膜のような好きはつついただけで破けて見破られてしまう。私にはなにもない。
ロシア料理とか食べに吉祥寺にいきたい。
<リップヴァンウィンクルの花嫁>
マッチングアプリで知り合った恋人のことを「ネットショッピングで買い物するみたいに簡単に手に入ってしまった」と言ってしまったの、SNSで人間とのつながりが広がったが故に遠い存在であると思えた。
どこまでも堕としていく存在であった綾野剛が救いでもあるの残酷だ。破滅に向かうCoccoと黒木華美しくて泣いてしまった。ひとりでいってしまったCoccoはずるい。ひとりで、いろんなものを残しておわってしまうのはずるい。
Coccoの曲を色々と聞き返したくなった。海原の人魚の"新しい朝を全部あげる"の解釈が180度ひっくり返ってしまったな。
字幕でみて正解だったかもしれない。花売りの娘からレディへと変わっていったヘプバーンの演技、素人目でも伝わったからすごい。素直になれずに悪態をついてしまうもの同士の恋愛はそれほど好きではないはずだけれど、根っからの少女漫画好きだからつい泣いてしまった。ラストシーンに言葉がなかったのが印象深い。あのあとも二人は喧嘩をしたり汚い言葉を使ったりするのかもしれないけれど、大事なことに言葉は必要ないのでしょう。